雨とラジオ

思いついたことを書き留めていくブログ

ゲームは金を稼ぐためのツールになった

ラーメンは、とても美味しい。
美味しいものを味わえるのは、とても単純な幸せだと思う。
子供の頃、親に連れて行ってもらうラーメンも、
友達と映画の帰りに食べるラーメンも美味しかった。

ビデオゲームは、とても面白い。
私達に映画や小説と異なる、新たなエンタメとして夢を教えてくれている。
子供の頃遊んだゲームは今でも七色の思い出だし、
今も新作ゲームに目を輝かせている。

前段を踏んで、実際何が言いたいかというと、
今、これらが金銭を稼ぐためのツールとして扱われていることに、
非常に不満があるということだ。

世界中で動画配信がブームとなっている今、
ゲーム配信も大ブームとなっている。
そしてYoutubeの広告収入による生活が人々の夢となっている今、
人気のゲーム配信は格好のツールとなっている。

分かりやすいのが、ゲームに興味があるのかどうかもよく分からない芸能人が、
こぞってゲームプレイ動画をアップしているところだ。

新たな稼ぎ場所を必死で探すのは良いことなのかもしれない。
新しいことに挑戦するのは良いことかもしれない。
色々な理由でポジティブに考えることは出来るが、
私はどうしても、仄暗い不信感が拭えない。
「この人達は、流行りのゲームを配信して、人気と金銭を得たいだけなのではないか」と。

先にも書いたが、私はビデオゲームは映画(演劇も含める)や小説から発展した、
次世代のエンタメだと昔から考えている。
小説は文章から世界と夢を読み手に与えてきた。。
演劇は、目に見える映像と音を見るものに与えた。
そしてゲームは、自ら物語を切り開く選択肢をプレイヤーに与えた。
ゲーム機が登場してしばらくは子供のおもちゃとして扱われてきたが、
今は小説や演劇と同様に社会に注目されるようになった。
分かりやすいのは開発費だろう。
現在のゲームの開発費は、AAAタイトルの場合100億円にものぼる。
技術の発展に伴い、費用が高騰していることにも関係しているが、
人気タイトルであれば発売日に回収できることからも、もはや現実的な開発規模であるということだ。
GTAは300億円の開発費を発売日に回収した)

ゲームは私達に多くの夢を与えてくれたものだ。
しかし、今そのゲームはただツールとして使われている気がしてならない。
購入したゲームにどれほどの夢を抱いているのか。
ゲームの発展をどれほど喜んでいるのか。未来を見ているのか。

ゲーム配信は今まで興味のなかった人がゲームを始めるよいきっかけかもしれないし、
見た人がゲームを始めるよいきっかけかもしれない。
ゲーム会社は喜んでいるのかもしれない。
だが、どうしても考えてしまう。この人達はゲームが好きなのではないか、と。

願わくば配信を行っている人たちが、ゲームを愛し、ゲーム会社を愛し、
ゲーム業界を愛する人達であることを、ただただ願う。